良質な睡眠をとるために(2)~いびき|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

ご予約はお電話で
03-3376-6534 お問い合わせ 診療時間 平日9:30~12:00 14:00~17:00 受付締め切りは午前診・午後診とも終了の30分前まで

健康ブログBLOG

良質な睡眠をとるために(2)~いびき

2009.11.1

イビキは睡眠時に全身が弛緩し、上を向いた睡眠の際に咽頭下部に沈下した舌組織、特に舌根と舌根により圧迫された軟口蓋などの中咽頭組織が、気道に向かって移動した結果気道が狭窄し気道抵抗が上がり、吸気もしくは吸気呼気両方(往復イビキ)の際に生じる咽頭周辺組織の振動音です。中咽頭が狭い人はイビキを掻きやすく、また健康な人でも日中の疲労が強いときに就寝したり、飲酒、あるいは眠薬を飲んで寝た場合などに、筋肉の弛緩が強く出るとイビキを掻きやすくなります。また中高年で肥満により首の周りにも脂肪がつくと、睡眠時に筋肉の弛緩が著しくなり、気道をより狭めているためイビキを掻きやすくなります。また小児においても咽頭扁桃肥大がある場合は、イビキを掻く場合もあります。イビキの音には二種類あって、軟口蓋を中心とする上気道軟部組織が振動することによって生ずる振動音と、狭い部分を無理に高速の気流が流れるために生じる狭窄音に分けられます。

従来ではイビキの原因はその発生場所から考え、鼻腔および咽頭の両者の異常にあるとされてきました。しかし南カリフォルニア大学のキム教授の発表した、宇宙飛行士はいびきをかかないとする研究から、イビキの主原因は鼻腔にあるのではなく咽頭部にあり、そしてそれを誘発する根本は舌であることが判明したのです。地上勤務の際にはイビキを掻いていた宇宙飛行士が、一旦宇宙での無重力環境下に置かれると、一切イビキを掻かなくなったという事実に基づく論文です。口腔筋機能療法用具(パタカラ)を開発した秋廣良昭博士はこの点に着目し、舌根沈下を起こす原因は単に重力だけでなく、口唇閉鎖力の低下による睡眠時の口呼吸であると提唱しています。

気道は吸気の通り道であり、鼻腔・咽頭・細気管支によって構成される気道周囲は、解剖学的には骨や軟骨により支持されておらず、状況によりその形態が変化します。特に閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)で一番問題となる咽頭部は、呼吸だけでなく摂食・嚥下・構音などの用途がある為、その目的を果たすべくその形状は咽頭周囲筋によりコントロールされ、フレキシビリティーに富んでいて、そのため重力の影響を受けやすいことになります。

お問い合わせ 03-3376-6534
予約優先制

ご予約はお電話で。
初診・急患、随時受け付けております。

  1. 平日AM9:30 - PM12:00 / PM14:00 - PM17:00
    受付締め切りは午前診・午後診とも終了の30分前まで
  2. 休診日木・土・日・祝

直接来院の際の受付は、午前診・午後診とも終了時間の30分前までとなります。予約優先となりますので、お待たせすることがないようにお電話でご予約ください。
※診療時間・休診日等は学会・会合等で随時変更があります。