歯科領域の痛みについて(3)|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

ご予約はお電話で
03-3376-6534 お問い合わせ 診療時間 平日9:30~12:00 14:00~17:00 受付締め切りは午前診・午後診とも終了の30分前まで

健康ブログBLOG

歯科領域の痛みについて(3)

2009.6.1

●非歯原生歯痛
非歯原性歯痛とは、歯科的な異常が無いのにかかわらず、歯痛が見られる状態を指します。歯痛の90%以上は歯髄炎や歯周炎ですが、ごく僅かな発生頻度ですが非歯原性歯痛が生じることがあります。非歯原性歯痛は歯牙がその原因ではないため、歯科治療に取り掛かっても痛みは一向に消えません。そればかりか徐痛をすることにとらわれるあまり、不必要な歯科治療やより浸襲性の高い歯科治療を繰り返すことになるため、我々一般開業医は注意を必要とする疾患です。
1.上顎洞・鼻腔性歯痛
上顎洞炎による疼痛は上顎洞粘膜からの分泌物が上顎洞内に充満し、重力の関係で上顎洞底に貯留することから、近接する上顎の歯に対しての圧迫痛です。風邪を引くと一時的に歯ならびに周囲が傷むことがこれに当たります。
2.ニューロパシー性歯痛
神経組織そのものの機能障害によって生じる痛みである。通常上顎犬歯や小臼歯に見られ、疼痛は歯牙や歯周に出ます。臨床的に持続性の疼痛は更年期の女性に多く見られます。
3.筋・筋膜性歯痛
非拍動性の持続性の鈍痛であり、患者は歯牙の疼痛を訴えるものの、患歯の特定が困難です。頭頚部の深部痛、特に咬筋・側頭筋の筋・筋膜痛は、歯痛と間違いやすい。歯科的異常所見は認められないが、頭痛や肩こりなどの随伴症状が根底に存在し、咀嚼やくいしばりなどの当該筋の活動で、疼痛が増悪されます。
4.神経血管性歯痛(偏頭痛・群発頭痛性歯痛)
偏頭痛・群発頭痛は多くの場合歯痛と感じられる痛みを誘発します。頭痛そのものの診断が確立されていない状況では、偏頭痛が拍動性の疼痛で歯髄炎に類似していることから、歯牙が原因の頭痛ではないかと歯科医院を受診する場合が多いです。
5.頚神経性歯痛
頚椎の損傷や椎間板圧迫などにより、頚神経の障害が起こり、歯痛が誘発されることが有ります。
6.心臓性歯痛
心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発作の際には、胸部痛のほかに左側の腕部・頚部の痛みと同時に左側歯痛や顎痛が起きることが知られている。
7.心因性歯痛
心因性の精神疾患に於いては、心理社会的な問題が身体症状として顕在化することが有り、身体化症状と言われています。

お問い合わせ 03-3376-6534
予約優先制

ご予約はお電話で。
初診・急患、随時受け付けております。

  1. 平日AM9:30 - PM12:00 / PM14:00 - PM17:00
    受付締め切りは午前診・午後診とも終了の30分前まで
  2. 休診日木・土・日・祝

直接来院の際の受付は、午前診・午後診とも終了時間の30分前までとなります。予約優先となりますので、お待たせすることがないようにお電話でご予約ください。
※診療時間・休診日等は学会・会合等で随時変更があります。