歯科領域の痛みについて(2)|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

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歯科領域の痛みについて(2)

2009.5.1

●歯原性歯痛
歯の痛みには、歯牙そのもの(歯髄炎)に原因がある場合と、歯牙の周囲組織に炎症がある場合(歯根膜炎、智歯周囲炎)とに分けられます。

1.歯髄炎
歯髄は通常エナメル質、象牙質、セメント質で囲まれ保護された閉鎖腔に存在し、実態は神経組織ならびに末梢の動静脈血管です。虫歯による脱灰の進行や歯牙の破折により、歯髄保護組織の薄くなり歯髄露出が生じると、炎症性変化が起こり疼痛を生じます。歯髄は硬組織に囲まれているため、炎症により血管透過性が亢進すると、歯髄内圧が著しく上昇します。さらに歯根の先の根尖孔以外には圧力の逃げ場が無いため、一旦歯髄に刺激が加わると炎症が進行しやすく、局所循環障害の結果壊死が起こり、嫌気性のガスが発生しさらに内圧が上昇することとなります。

歯髄炎の痛みの特徴は発症の原因にもよりますが、刺激の種類により甘いものがしみる(甘味痛)⇒冷たいものがしみる(冷水痛)⇒熱いものがしみる(温水痛)の経過があります。痛みの経過としては一時的⇒持続的、さらに痛みの種類としては鈍痛⇒鋭利拍動性疼痛、という経過をたどります。
また虫歯や歯牙破折、処置済みの深部修復など、痛みの発症を裏付ける状態にあるのも特徴です。

従って歯原性歯痛と診断し治療をする際には、局所麻酔を用いたときに歯痛が完全に消えているかどうかを必ず確認することになります。局所麻酔下では歯原性歯痛は痛みが消失するか和らぐはずであり、非歯原性歯痛は殆ど痛みが消えないからです。これにより削らなくても良い無駄な処置をかなり防ぐことが出来ます。

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