第231回 歯周病菌に対する新規抗菌物質の発見|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

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第231回 歯周病菌に対する新規抗菌物質の発見

2022.2.1

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 当院が以前から臨床に応用している乳酸菌生産物質「生源」の研究部門であるALA乳酸菌研究所では、国内で既に取得した特許(機能性組成物/肝腎機能改善・糖尿病合併症を予防する組成物・炎症性疾患の改善用組成物・免疫促進用組成物・抗腫瘍剤及びその製造方法)に加え、新たに環状ペプチドを含む抗歯周病原最近剤が特許に加わりました。
生源の主成分である乳酸菌生産物質の生成には、ALA乳酸菌研究所が保有する2000株を超える菌株のうち、12種類の乳酸菌株が使用されています。その中の乳酸菌LF-020株には
歯周病菌への抗菌作用があることをALA乳酸菌研究所と鶴見大学との共同研究により明らかになり、さらにLF-020株が作り出す代謝産物のうち抗歯周病菌作用を持つ成分が特定され分離に成功しました。この一連の事象が新規性として認められ特許の受理がなされたものです。
 歯周病は歯周病菌が原因となり歯肉の炎症や歯槽骨の吸収を引き起こす慢性の炎症性疾患です。歯周病菌によって歯肉内の局所で起こされた炎症由来の物質は血流にのり全身を巡ることで、局所の微細血管から心臓に戻る途中の各種臓器や身体器官で様々な合併症を引き起こすことが知られています。以前から歯周病菌そのものの抑制を謳った製品や口腔内フローラを整えるプロバイオティクス関連商品が市場に出てきていますが、体外から生菌を摂取しても胃酸や小腸での胆汁に影響をうけて大腸に届かせる事はなかなか困難です。
しかし今回ALA乳酸菌研究所が取得した特許は、菌そのものではなく菌が産生した代謝産物(環状ジペプチド)なので胃や小腸での影響を受けにくい安全性の高いものです。今後は薬用BFデンタルジェルに続く歯科関連の商品として展開されることが期待されます。

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