フッ素塗布を考える その1|西新宿で東洋医学・小児歯科・統合医療による歯科治療を行なう小野田歯科医院

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フッ素塗布を考える その1

2016.9.5

よぼうさん
 最近ある雑誌の記事の中で、小児科のドクターが「フッ素は毒であり歯科におけるフッ素塗布は有害である」と述べている文言が目に入りました。確かにフッ素は人体に害を及ぼす有毒物質です。しかし虫歯予防に使用されるフッ素はそれ自体単体のフッ素ではなく、ナトリウムと化合したフッ化ナトリウムと呼ばれる化合物です。フッ化ナトリウムを歯の表面に塗布すると、歯の表面が硬くなり虫歯になりにくくなる、というのは一般的な定説です。しかし昔からフッ素(正確にはフッ化物)の虫歯予防に対する有益性の有無、あるいはフッ素の毒性に対する議論は、学会において研究者や識者の間で賑わっていました。

 確かにフッ素の化合物であるフッ化ナトリウムは、化学合成された物質であり薬剤です。私は研究者ではありませんので、フッ化物の有効性を実験において検証しこの目で確かめた訳ではありませんが、虫歯予防に対するその有効性は少なからず認めております。ただし薬剤であるがゆえにその使い方は問題であり、むやみやたらに使用するものではないと考えています。

 元素番号9のフッ素は基本単体では存在せず、フッ素分子F2として存在します。元素番号11のナトリウムと化合したものがフッ化ナトリウムです。フッ素もナトリウムもそれ自体強毒性です。ちなみに元素番号17の塩素も強毒性ですが、この塩素とナトリウムの化合物が塩化ナトリウム、すなわち「塩」です。塩は体内のイオンバランスには無くてはならない物質であり、「甘味・辛味・酸味・塩味・苦味」の五味を構成する物質であることから、適量であれば日々の食事を美味しく調理できる調味料です。もちろん塩の過剰摂取が生活習慣病を招くことは周知の事実ですから気をつけなくてはいけません。

 一部の研究者はフッ素を人体に必要な微量元素であるという説を唱えていますが、フッ化物もフッ素欠乏として体内に害を及ぼすことは限りなく少なく、むしろフッ素過剰が様々な身体障害を起こすことが知られています。フッ素の急性毒性や斑状歯等の慢性毒性などがそれです。(画像は日本歯科医師会キャラクター”よぼうさん”)

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